ヨコヅナマドンナ

 昨日、本当に久しぶりに映画館へ行った。場所は、シャンテシネ。観たのは『ヨコヅナマドンナ』。実は、この映画夏に韓国でテレビで観ているんですが、その時はやはり韓国語がよくわからなかったので、もう一度きちんと観たいなあと思っていたんです。ストーリーは、歌手のマドンナに憧れている高校生の少年が性転換手術の費用のために、シルム(韓国の相撲)部に入って大会の賞金獲得を目指すというもので、コメディーです。ぽっちゃりとした主人公の男の子がマドンナに憧れるという設定から、奨学金獲得のためとはいえ、一人を除くとやる気のない先輩が集まっているシルム部に入って起こる出来事の数々が笑いを誘います。それにこの主人公の男の子は高校の日本語の教員が好きでなんですが(この役は草ナギ剛です。)妄想シーンなんかも結構笑えます。ちょっとコテコテ気味ではあるけれど、そういうコメディーが好きな人にはオススメです。
 でもそれ以上に、この前観たときにはあんまり気づかなかったことなんですが、今回観て思ったのは、この映画コメディーの割にディテールがきちんとしているなあってことでした。主人公の父と母の問題を描くことによって、ただマドンナに憧れる男の子ではなく、韓国において性転換を目指すということの選択の重さのようなものも考えさせるようになっているので不思議と切なくなってくるとこあるなあと。特に母親の役が良かった。後、草ナギ剛の役がねーちょっとねー、主人公に告白されるシーンがあるんですが、その時の日本語が気になりました。あれじゃあ、日帝時代の日本人と同じようなセリフなんじゃないかな?(私が今家で「英雄時代」をみているせいだろうか?)ちょっと、ステレオタイプに感じました。
 そういえば、この映画の舞台となったインチョンに行ってみたいなあ。インチョンといえば、「乾パン先生とコンペイトウ」「1%の奇跡」「宮S」などで土地勘が出てきたので、この映画でも見覚えがある場所が出てきて嬉しくなってしまいました。映画「子猫をお願い」以来、行ってみたい街の一つです。それから先日交通事故で亡くなったイオン(「コーヒープリンス1号店」で好演していましたよね。)がシルム部の部長で出ていて、ああこれからの役者さんだったのになあと思いました。

 その他、今日もまた雨でカメラを外へ持っていけなかった・・・。(別に雨の中で撮ってもいいんだけれど。)一体、いつになったら撮影にいけるんだあー。先週から家でみた映画は「狐怪談」「踊るJSA」「Mirror 鏡の中」「ふざけるな」「南極日誌」など。「鏡の中」はちょっと面白い心理的サスペンス映画だったけれど、後はちょっと、だった。