生活の建て直し 映画編

なんか2月に入ったらブログをもっと書こうと思っていたんだけれど、何か忙しいような忙しくないような・・・。いや、今年は例年にはなかった入試の手伝いとか、結構、2月になってから忙しく働いている気もするが、週末なんかはポカッと暇で気づくとだらだら過ごしていたりするんだなあ。今日からはもっと建設的に生活しようというわけで恒例の最近みた映画のタイトル整理を。

2007年になってから観た映画:
 「化粧師」(CATV)映像がきれいな映画だが、ストーリーはちょっと退屈だったかな。
 「阿弥陀堂だより」(CATV)ストーリーはまあまあ。映画の舞台地の飯山にはちょっと行ってみたい気がした。
 「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」(DVD)トミー・リージョーンズは荒野で馬に乗りたかったんだな。
 「ナイト・オン・ザ・プラネット」(DVD)ロベルト・ベニーニのおしゃべりはジャームッシュ作品では許せる。
 「ミニミニ大作戦」(DVD)1969年版の方ね、最高にクールな映画。マイケル・ケインって昔はこういう格好いい映画に出てたんだ。生きていた頃のノエル・カワードの映像を観たのははじめて。
 「白バラの祈り ゾフィー・ジョル」(DVD)ミュヘンの白バラについては本で読む時は暗い気分になるのである種の覚悟が必要なんだけれど、映画はわりと平静のまま最後まで観れた。ヒロインの力強さに焦点がしぼられているせいかな。
 「めまい」(DVD)ストーリーに宙ぶらりんの部分があっても革新的な映像で惹きつけることができる興味深い作品である。
 「春眠り世田谷」(DVD)とことん脱力系だけれど、ホッとしてみれてしまう。
 「リトル・ミス・サンシャイン」(シネクイント)すごく面白い。家族のキャラクターと役者が最高!
 「サンキュー・スモーキング」(シネマ・アンジェリカアメリカという国が最高の国である秘密を皮肉に解き明かしてくれる。アーロン・エッカートはこの映画でもいい。
 「猫と奥さんと俺たちの青春」(DVD)面白いけれど、そこまでひきこまれなかったかな。
 「ゴースト・ドッグ」(DVD)「葉隠」とラップっていうのはなんだかコンセプト先行のような気がするけれど、なかなか面白い映画。
 「プラトーン」(DVD)久しぶりに見直してみた。昔はわからなかったけれどオリバー・ストーンの執拗さって好きだな。
 「ホテル・ルワンダ」(DVD)映画が題材とした虐殺の現実に圧倒される。
 「オールド・ボーイ」(DVD)ストーリーとしても映像としてもすごく迫力あった。
 「不都合な真実」(TOHOCINEMAS南大沢)ドキュメンタリーだけれどなかなか面白く観れる。ゴアの冗談は全然面白くないけれどね。
 「それでもボクはやってない」(TOHOCINEMAS南大沢)日本の刑事裁判の奇妙な部分がよくわかる映画だった。一時期、裁判の傍聴していたときの雰囲気をうまく表現できているなあって思った。
 「マリー・アントワネット」(TOHOCINEMAS南大沢)うちの職場ではメチャメチャ評判悪くて、ついつい必要以上に弁護するハメになってしまった因縁の作品。でも正直、私は好きですね。
 「ロシアン・ドールズ」(DVD)「スパニッシュ・アパートメント」後のEUの現実というかほろ苦さみたいなものがわかる映画だった。ストーリーとしてはちょっとなんだけれど・・・。
 「海でのはなし。」(ユーロスペース宮粼あおい西島秀俊のラブストーリーってあり?メルヘンっぽいからまあいいっか。今までスピッツの曲にそんなに思いいれなかったけれど、映画のあとで聴くようになった。
 「復讐者に憐れみを」(DVD)結構コミカルな部分もあるんだけれど、文学の主題としての「復讐と憐れみの関係」みたいなものを考えた。「憐れみ」っていうのは、日本ではなかなか俎上にのぼらない主題のような気がする。
 「親切なクムジャさん」(DVD)なんだか過激な「オリエント急行殺人事件」みたいな話だった。
 「戦場のアリア」(DVD)実話らしい。1914年のクリスマスに期せずして休戦したというヒューマンな部分より、敵を知るにつれ戦争の大義が揺らぎだす部分に共感。
 「パーマネント・バケーションジャームッシュ作品の原点って感じの映画。この作品のジャームッシュゴダールの再来現るって感じ。
 「ブレックファスト・クラブ」(DVD)1980年代の青春映画の雰囲気が味わえる。
 「アルフィー」(DVD)1966年版を観たんだけれど、このマイケル・ケインも最高だなあ。
 「ミラーズ・クロッシング」(DVD)コーエン兄弟の作品。禁酒法の時代のギャングの抗争とだましあいの応酬。とにかく面白い。
 「鉄コン筋クリート」(テアトル新宿)声優がよかった。すごい面白かった!ラストだけ気になったけれど、街の風景、描き方に惹きこまれてしまった。
 「グッド・フェローズ」(DVD)なんか壮大なギャング映画をイメージしていたんだけれど、ちょっと違った。ポール・ソルヴィーノがカミソリでにんにく切ってたシーンが妙にリアルだった。
 「ヒート」(DVD)ストーリーより街の映像が印象的。「ゴッドファーザー」の親子俳優対決は迫力ありすぎだ。
 「ぼくを葬る」(DVD)最近のフランソワ・オゾン作品では好きかな。主人公の俳優が格好いい。
 「花よりもなほ」(DVD)「桜の花がいさぎよいのは、来年も咲くと知っているから」っていうのは、いいセリフだなあ。
 「マンダレイ」(DVD)トリアー作品。「ドッグヴィル」と同じ手法なんで慣れているせいか「ドッグヴィル」ほど鬼気迫る感じはなかった。グレイスって人の懲りなさにちょっと呆れたりした。
 「僕の大事なコレクション」(DVD)ケアリーの「望楼館」みたいな話だと思ったんだけれど違った。ウクライナユダヤ人の歴史に光をあてるっていうのはテーマとして成功しているんじゃないかな。
 「ヒストリー・オブ・バイオレンス」(DVD)クローネンバーグ作品としては普通だと思っていると、後半、みるみるうちにそれっぽくなってくるのが、ストーリーにマッチしている。
 「ドゥ・ザ・ライト・シング」(DVD)スパイク・リー作品をきちんと観たのははじめてかな。沸点までのストーリーの持って行き方とか面白かったけれど、やっぱりダニー・アイエロの役に同情するかな。
 「狼たちの午後」(DVD)実話をもとにしているらしい。本当にアル・パチーノって見ごたえある俳優だなあ。
 「ドニー・ダーコ」(DVD)すごく不気味だけれど面白い映画だった。エンパイア誌の「デヴィッド・リンチの最高傑作に比べると、やや軽めで巧みに仕組まれた曖昧さに欠ける『ドニーダーコ』だが、それでも小さな傑作であることには変わりない。」という批評を読んで観ることにした。「巧みに仕組まれた曖昧さ」っていうのはよい表現だし、すばらしい批評だ。確かにこのことに敏感な作り手であるかどうかってことが芸術に深みを与えるような気がする。特に映画の場合は映像できっちり説明つけてしまいたい誘惑からどうやって逃れるかってことが大切だと思う。