「シルクロード華麗なる植物文様の世界」展

今日は、池袋サンシャインシティの中にある古代オリエント博物館でやっている「シルクロード華麗なる植物文様の世界」展に行った。たまたま職場でチケットもらったので熱烈に行きたかった訳じゃないし、行ったら展示物にものすごくいいものがあったというわけでもないのだけれど、結構楽しめた。何と言っても、コンセプトが良かったかな。古代文明の中にあらわれる植物文様っていうのが面白い。しかも地中海から中国・日本までユーラシア大陸を広く網羅してあるのでわかりやすい。どの地域も自生の植物を図案化していくっていうのは当たり前なんだと思うが、文化の交流によって文様だけが伝わるっていう過程が面白い。実際の植物は知らないで文様が伝わることの違和感みたいなものが展示物にあらわれていていいなと思った。外国語でも実体が全くわからないのに言葉だけが現れたりすると妙に気になるよね。なんかそんな感じでした。
それにしてもサンシャインに来るのは久しぶりだな。昔、水族館に何度か来て以来です。もうとっくに十年はたっているんじゃないかな。そのことには驚いたけれど(といっても最近この手の感慨にはだんだん慣れてきた。)、それ以上に驚いたのが自分はもうこれから先の人生の中で、多分、サンシャイン水族館に行くことはないんじゃないかなって気づいてしまったことです。自発的に行こうと決意する以外のシチュエーションで水族館に行くことはないんじゃないかな。とすると多分私は自発的に決意することはないだろうからもう行くことはないってことになる。(いや何か自発的に行かざるを得ない事情ができるかもしれないけど。)可能性としたら月に遊びに行く可能性と同じくらいありえないってことだ。そのことに気づいていたら、この前来たときにもっときちんとラッコを見ておくんだったなあ。お別れの一つくらい言っておけばよかった。
家に帰ってきてから、「インファナル・アフェア」のⅡとⅢのDVDを続けて観た。インファナル・アフェアはハリウッドでリメイクするっていうんで観たのだけれど、Ⅰは相当に面白かった。すごく単純な設定・テーマなのに善悪の境界線の危うさみたいなものが非常によく描けていて、しかもハラハラドキドキできて娯楽としても最高。映像の構図もいい。こんなにバランスよく何もかもよく出来た映画が観れるっていいですね。という訳で、ⅡとⅢも観たけど、まあⅠが面白かったのでそのスピンオフ的な感じで観れました。Ⅲなんかはちょっと蛇足って感じもあるかな。ハリウッドはなんでこんな面白い映画をわざわざリメイクするのかね?