海辺のカフカ

先週は、日、月と仕事のために完徹2日。徹夜明けの火曜日に家で映画3本、ぶっ通して鑑賞(「インファナル・アフェアⅠ」、「インド夜想曲」、「きみに読む物語」)。水曜日は映画の日だったので渋谷で「ただ、君を愛している」、「明日へのチケット」を鑑賞。木曜日は南大沢で「虹の女神」を鑑賞。金曜日は家で「スウィート・ノヴェンバー」を鑑賞。合間に村上春樹海辺のカフカ」を読了。っていう生活を送ったらどうなったか?結果、数年に一度という頭痛に見舞われて、金曜日からは完全にぶっ倒れた。こうなるとこめかみから額にかけて割れるなんてもんじゃなく痛いし、目から涙がたえず出てくるし、歯茎なども腫れてしまって寝ているのもつらい。こんなのはインスブルック生活で一度体験したのみ。おかげで連休中はほとんど何もせずに寝続けて何とか回復。でも原因は明白なんで周囲の反応はいやに冷たかったりする。(確かに健康な生活を犠牲にしてまでみなきゃいけないラインナップではないな。)
そんな生活の中で、まあ世界史の履修問題とか考えなきゃいけなかったりするのだけれど、それについても周りからコメント聞かれ続けて、もううんざり。(いや、本当はどこまでも真面目に答える義務アリですが・・・。)ただ新聞読んでもニュースみてても今回の問題の簡単な原因をいつまでたっても論じていなくて腹立つ。しかし同じことをきかれてもいつも笑顔で答え続けられる芸能人って立派だな。

さて、こんな生活の中で書き留めておきたいことっていえば、一つは映画「インド夜想曲」を鑑賞しているときに起こった不可思議体験なんだけど、これはいまだうまく言えないのでパス。もう一つが「海辺のカフカ」を読了したことかな。これは作品の本筋から外れた全く瑣末な印象だけれど、村上春樹って「禁じ手」の多い作家だと思うんだよね。自ら定めたであろう禁じ手があり、たとえば登場人物は死なないとか、セックスシーンはないとか、家族特に親子物その中でも父子物は書かないとか、日本文学の王道の私小説は書かないとか、まあかなりそういう意味ではストイックな作品が多い。そして彼は今までその禁じ手を厳格に破り続けてきたように思います。この作品でも父子がテーマになっていて、そういう意味では非常に私小説的なんだけれど(というか、これは私の中での位置づけでは「ノルウェーの森」以来の私小説ですね。)、さすがに物語巧者というか作者に圧倒的に技術があるので物語の中に埋もれさせたと。そんな感じがした。まあこの小説の影響かどうかわかならないけれど、先週、はじめて讃岐うどんを外で食べた。私は断然そば派で家でもうどんはほとんど食べないのだけれど(これがうちの家族は信州出身のくせにうどんが好きなんだ。)おいしかった。また食べに行こうっと。
 

追記:母親が℡してきたことについてメモ。(私に覚えておいて欲しいっていうんだけれど、私もこういう脈絡のないことは覚えていられないので、ここにメモしておく。)
1、映画「アイリス」は面白かった。2、映画「オール・アバウト・マイ・マザー」は前は気持ち悪かったけれど、今回見直したら面白かった。T.ウィリムズとロルカの関係性がやっとわかった。3、イサム・ノグチは森村学園の幼稚園に通っていた。