ベルギー王立美術館展

今日は朝に京王線で事故があったとかでダイヤが乱れていて、殺人的なラッシュに見舞われた。やっとの思いで笹塚に着くも都営新宿線までダイヤが乱れていたので遅刻した。すごく早めに家を出ていたのにね。車内では立っているのがやっとで他にすることもなかったので、人生の中であと何回このようなラッシュに巻き込まれるんだろうかとぼんやり考えてしまった。そういう考えって映画「シェルタリング・スカイ」の出だしっぽいなあと思った。(「シェルタリング・スカイ」ではラッシュの数について考えるんじゃなくて、満月を眺める回数なんですけど・・・。)
お昼からは勝手に決めた美術館・博物館デーなので、先週の東京都美術館の「ペルシャ文明展」に引き続き、今週も上野に行った。目的は国立西洋美術館の「ベルギー王立美術館展」。ベルギー王立美術館は大好き。ブリュッセルへわざわざマグリット展を見にいったこともある。もともと美術館は好きな方だし、小さいときからよく連れてかれた場所でもあるから海外旅行とかでもわりと美術館を旅程にいれること多いとんだけれど、その中でもベルギー王立美術館は別格だった。うまくいえないけれど、あの時、あの美術館で、人生が変わったような気がした。(まあその後も冴えない人生なんだけれど・笑。)もともとベルギーには好きな画家が多いからかな。マグリットはもちろん、アンソール、デルヴォー、クノプフ、スピリアールトなどなど。まあそんなわけで追体験をばしに、ベルギー王立美術館館展へ。結構、名品が来ていて楽しめた。マグリットも「光の帝国」や「女盗賊」「血の声」と三作きていたし、デルヴォーの「夜汽車」やアンソールの「怒れる仮面」はまた見られて良かったなあ。
企画展をみおわった後は常設展をゆっくりみた。西洋美術館の常設展は年々よくなっていくような気がする。2005年度の新規所蔵作品もよいものが多かった。テニールスの絵なんかは、ベルギー王立美術館展に来てた絵(あれに似た絵は確かウィーンにもあった気がする。)より西洋美術館に飾ってある作品のほうが好きだしね。
この日は、ここでやめとけば良かったのだが、時間があったのでこの後、上野の森美術館の「ダリ回顧展」に行ってしまった。これは行くべきじゃなかった。ダリは嫌いじゃないが(シュールレアリスムは大好きだが、その中ではダリは特に好きというほどではない。)、とにかく混みすぎ。平日なのにあんなに混むかな?混んだ場所は誰だって嫌いだと思うが、私は特に混んだ美術館が嫌いだ!混んだ美術館で絵を見るくらいなら、朝のラッシュのほうがまだまし。そうそうに立ち去った。もう少しすいたらもう一度行くかもしれないが、それもどうだかわからない。