世界報道写真展

 今日、東京都写真美術館世界報道写真展を観にいった。職場でタダ券もらっていて、はやく観にいこうと思っていたのに、気づいたら明日が最終日。こういう写真展は実ははじめてだったせいか、世界で起こってた出来事の一瞬が切り取られて展示されているってことに奇妙な感じを受け続けた。今、世界で起こっていることについて自分がどうとらえるべきなのか、どう思うべきなのか、どう分析すべきなのか、どう伝えるべきなのか。そしてこれらの局面一つ一つで自分にできることと出来ないことを考え続けている。実はこれについて今年から受け持つことになった教科のせいで、常に悩まなければならなくて、かなり混乱をきたしている。こういうことをいろいろ考えなければならなくなったのは、コソボ内戦以来だ。あの時以来、あんまり深刻に考えないようにしてきたのにね。でもやっぱり考え続けなければいけないのか。内容的には、衝撃的な写真ばかりで、確かにそれにはショックを受けたけれど、それ以上にショック受けたのは、視点のクリアさ。報道写真家っていうのは、稀有な人種なんだな。あれだけの現実をみてもフォーカスに迷いがない。

 家に帰ってきてからはDVDを観た。DVD機を知人から格安で譲ってもらったので、またDVDで買いだめしておいたいろいろな映画がみれることになった。HMVで安売りしていたので、「ビフォア・サンセット」を観た。(ちなみに「ビフォア・サンライズ」も購入。)去年、映画館でみて以来、もう一度、観てみたかったんだけれど、やっぱりいい。
 今日はHMVでほかにmouse on marsの Varcharzを買った。このアルバムは難解なテクノに移行していて、ちょっと期待はずれ。でもアルバムのどこを切ってもマウス・オン・マーズの音なんでそういう意味では納得。それよりもたまたま試聴コーナーでマウス・オン・マーズの隣においてあったので聞いた ebergの Voff Voff、これがすごく良い。ギターやピアノをほどよく使ったエレクトロニカ。Postal Serviceを思い出させるメルヘンチックな感じで、でもそれだけじゃなくてとっても心地よいアルバムだった。