箱根ラリック美術館

 今日、友人と箱根に行った。行き先は、前々から行ってみたかった仙石原のラリック美術館。ラリックはメジャーだし、あちこちの美術館やデパートで展示会やっているので、まあ最近は是が非でもって感じではないけれど、箱根のラリック美術館にはオリエント急行のプルマン車両がおいてあって、これは一度は絶対みてみたかった。そもそも私がラリックが好きになったのが、ラリックがオリエント急行の内装を手がけたことを知ってからである。今でもオリエント急行って一度はのってみたい憧れの列車だ。アガサ・クリスティはじめいろいろな文学にも登場するし、オーストリアに住んでいたときは、オリエント急行が私が住んでいた街の駅に停車していたのをよく見にいったものだ。そういう意味でも懐かしい列車だ。ここのラリック美術館では、予約するとそのプルマン車の中でなんとお茶が飲める。正直、これがこの美術館に行く目的。予約をとって中に入ると興奮してしまった。友人はかなり呆れていたし、列車の中のお茶はともかくケーキの味はいまいちだったけれど・・・。でもどうにか列車の中のラリックの作品に触らずに済ますことができた。いつか本物のオリエント急行に乗って旅をしたいものである。美術館の中はおいしいレストランもあり、雰囲気もよかった。
 帰り、仙石原から湯本までバスに乗ったら久々にバス酔いを体験して湯本で動けなくなってしまったり、帰りの小田急が事故で止まったりしたが、楽しい一日だった。でも友人には、行き先の選択からバス酔いなど何から何まで私につき合わせてしまうことになった。本当、どうもありがとうね。