『ダ・ヴィンチ・コード』

 ついに巷で話題になっている「ダ・ヴィンチ・コード」を観ることにした。原作もすごい話題で、我が家でも読んでいないのは私だけだったし、職業柄、読んでいるのが当然という感じで感想を聞かれることも多く結構肩身狭かった。それでもどうもあんまり読む気になれなかったのは、やっぱりテンプル騎士団とか聖杯伝説って世界史の胡散臭いアイテムの扱い方がね。いや私だって実はそういう胡散臭いアイテム大好きなんだけれど、TVで次々と特集組んで、「世紀の謎が今すべて明かされる!」みたいな扱いはどうかなって思った。(この手の本は何も「ダ・ヴィンチ・コード」だけじゃないと思うんですが・・・。)でもまあ映画はかなり胡散臭いんじゃないかと期待してみておくことにした。
 で、実際、かなり胡散臭くて楽しかった。期待通りの面白さだった。謎の解き方も大雑把でわかりやすいしね。肩がこらなくてよかったと思う。(でもちょっと長いな。)主人公の二人の役者は、あまりにいろいろな俳優の名前があがっていた中では、トム・ハンクスオドレイ・トトゥという個人的にはあまり思いいれのない人選だったけれど、結構よい組み合わせだったと思う。(私の推薦は誕生日が一緒のヒュー・ジャックマンとお気に入りの女優であるジュリー・デルピーだけれど、二人の組み合わせがいいとはあまり思っていなかった。)でも一番よかったのはオプス・デイの修道士役のポール・ベタニー。彼の不気味さゆえにもりあがりましたね。