著作権の怠慢

 今日、職場に風呂敷を忘れていき、同僚に借りた。風呂敷を何に使うのか?テストを保管するためですよ。昨日、このことを知り、かなり衝撃を受けたんだけれど、ポッカリ記憶が抜け落ちてしまい忘れてしまった。風呂敷って確かに究極のエコだな。でもなぜか頭の中ではアニメの「はいからさんが通る」のテーマソングが鳴り響いている。

 今日、夕方のニュースみていたら、最近売り出しているワンコインDVDの中で「ローマの休日」が問題となり、パラマウントが差し止め請求出したってことだった。ワンコインDVDはおもに版権がきれた映画を安く売り出していて、最近は、本屋などあらゆる場所でみかけるようになった。その中でなぜ「ローマの休日」が問題になったかというと、2004年から版権が50年から70年に延長されたんで、1953年につくられた「ローマの休日」はまだ版権がきれていないってことらしい。
なんかニュースをみていて腹が立ったので、さっそく本屋に行って、「ローマの休日」買ってきた。
 著作権を守るってことに対しては、今日まではそれほど反対意見もってなかったし、製作者が心血注いだ作品にある程度ガードがかかるってことに対して異論はない。けれど、著作権が30年、50年、70年へとのびのびになっていく現実はなんだかな?私個人としては、ワンコインDVDにはかなり感謝している。ビビアン・リーの「美女ありき」「無敵艦隊」「アンナ・カレーニナ」などは、彼女のフィルモグラフィーにのっているけれど、見る機会がなくて半ばあきらめていた作品ばかりだった。(よほどのことがないと名画を映画館で見るのは難しいもんな。)著作権のせいで売れ筋の映画DVDばかり製造されて、名画が事実上お蔵入りになってしまって幻になってしまっているのなら、著作権なんかなくなってしまえ!シェイクスピアの時代に著作権がなくてよかったね。今日も朝に「純情きらり」を久しぶりにみて「舞踏会の手帖」が出てきて、昨日の「ブロークン・フラワーズ」のこともあるので、ああみたいなあと思った。
 「ローマの休日」って大体、赤狩りでハリウッドを追われてたドルトン・トランボが変名で書いた作品じゃないか。結構、内容に似合わず気骨ある作品だっていうのに、全くね。
 ただ先ほど書店で製作年が気になって確認していたら、「シャレード」は1963年製作なんだけれど、版権問題クリアしているのだろうか?ちょっと気になった。

 話は全く変わるけれど、昨日BSで「推定無罪」を観た。結末にカタルシスを味わえない典型的映画でしたね。グレタ・スカッキを久しぶりにみました。彼女は脱ぎっぷりがすごい。「白い炎の女」とか全く話題にならなかったけれど、私は大好きでした。最近、見かけない女優さんだな。