Royksoppのライブ

 今日は映画の日で、いつもなら何本かはしごして映画を観るのだが、夜にRoyksoppのライブが控えていたので、午後に家を出て、渋谷シネセゾン青山真治の『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』だけを観ることにした。で、観た感想。うーん、発展途上の映画って感じかな?青山真治が『ユリイカ』『月の砂漠』『レイサイド・マーダー・ケース』と追い求めてきた「家族のかたち」みたいなテーマはとりあえず今回は希薄みたいだった。ストーリーはレミング病っていう自殺したくなる奇病を音楽で救おうとする浅野忠信中原昌也、そしてレミング病におかされた宮崎あおいとの関係を軸にすすむ。話自体は他愛もなくシンプル。映画の圧巻は最後の方で、宮崎あおいを治療するために野原の中でされた演奏(?)かな。野原に響き渡る大轟音の映像はそれなりに迫力ある。けれど映画全体のまとまりやストーリーやキャラクター、設定などはすべて弱い。そういうものを期待していると「なんだこりゃ」ってことになってしまう。ただこの映画のテーマは「音は映像化できるのか?」ということなんだろう。音をイメージとして還元して映像化するのではなく、音そのものを映像化するってことです。ある種、それって究極の映像って感じ。すごく無謀な試みなような気もするけれど、これからももっと観てみたい気もする。そういう意味でこの映画は発展途上って思ったわけです。

 夜はRoyksoppのライブ、この前、Myloにふられたので、今年最初のライブだった。Shibuya-ax行ってまず驚いたのは、結構人が多かったこと。Melody a.m.出たころからライブでみてみたかったので、思ったより人が多くて嬉しかった。で、ライブについて・・・。これも思ったのとぜんぜんちがっていた。先日手に入れたライブ盤のCD聴いたせいかもしれないけれど、もっと幻想的でまったり系のライブなのかなって勝手に想像していたのだが、実際は迫力あって轟音系だった。周囲も割と激しく踊っていたし、すごくノれるライブで楽しかった。曲もthe understanding中心になるのかなって思っていたけれど、melody a.m.の曲が半分くらいあったし、いろいろ聞けたなって感じした。実はpoor lenoとかCD聴いてる限りではノーマークだったけれど、ライブの演奏はすごくカッコよかったので大感動!家に帰ってきたあともずっとハッピーな気分が続いている。