「プライドと偏見」

 朝のテレビの星占いでてんびん座が最悪って出ていて、別に信じた訳じゃないけれど、通勤中に携帯もipodも忘れたことに気づき、しかもよみかけだった塩野七生の「ローマ人の物語14・キリストの勝利」も途中で読み終わってしまい、しかもなんかピリッとしない一日。なんかやな感じがしたので、早々、帰宅。でも少し気分転換がしたくなり、帰宅途中にまた映画をみることにした。昨日、見逃した「プライドと偏見」。ジェーン・オースティンの原作の古典。なんと劇場に行ったら、近くの席に親がいた!ほとんど人がいなかったので隣の席にうつってみることにした。
 で、感想。思った以上に面白かった。だてに何度も映像化されているわけじゃないんだな。キャラクターがすべてはまっている。キーラ・ナイトレイのエリザエスもそこそこよかった。お姉さん役のロザムンド・バイクは特にはまっていたと思う。ダーシー役のマシュー・マクファディンもまあまあ。母親役のブレンダ・ブレシン(「リトル・ボイス」「秘密と嘘」)は最高!映画みていて感じたのは、やはり原作のよさ。元祖ロマンス小説ってくらいにしか思わなかったのだけれど、映像でみると笑えるところたくさんあるんだなと実感。それもこれもキャラクターがよく描けているからだろう。それに原作よんだのは結構昔なのに案外しっかり筋を覚えていた。だからって訳じゃないけれど、ラストは絶対、原作のほうがいいと思った。映画はちょっと不自然だった。最近は文芸映画に対して熱くなれなかったのだけれど、久々、面白いと感じた。
 ただ、映画の中で飼っていた犬はどうかな?あれ、スコティッシュ・ディアハウンドでしょう。ベネット家で飼うような犬じゃない。そういえば、映画館にあった「オリバー・ツイスト」の宣伝パネルでも、オリバー・ツイストはずいぶん立派なブルドッグと歩いていたけれど、あれもどうかな?昔、「グラディエイター」で古代ローマのドナウの戦場にオーストラリアン・キャトル・ドッグが駆け回っているのをみたときも、すごく気になったけれど、犬のリアリティって映画じゃ大切じゃないのかな。