「テッセラクト」

 今日は本当は映画でもみにいこうと思っていたのだけれど、朝起きたら外、真っ白。予報よりずっとはやく雪が降り出したんだなってことで、外出はとりやめ。一日中、家にいた。まずは、読書。読んだのは、塩野七生の「ローマ人の物語13・最後の努力」。この前、最新刊(14巻)みかけて買ったはいいけれど、13巻、一年間放っておいたことに気づいてあわてて読んだ。今回はディオクレティアヌス帝とコンスタンティヌス帝くらいしか出てこないので、わりとすらすら読めた。やはり落ち目になってきたローマは、魅力ない。しょうがない。でもディオクレティアヌス帝の四頭政の実態なんかは、今まで知識の整理がついていなかったから面白かった。
 その後、DVDで映画を観た。「テッセラクト」、オキサイド・パン監督、ジョナサン・リース・マイヤーズ主演ってことより、アレックス・ガーランド原作(「ザ・ビーチ」の原作者、映画「28日後」の脚本家)ってことで知られているかもしれない。タイの場末のホテルを舞台にそこの人々の一瞬の時間が多面的に交錯しあうことによって運命が思わぬ方向にずれていくという話で、これをどういう風に映像処理するのか大いに期待を持ってみたのだけれど、正直、少し期待はずれだった。確かに思わぬ因果の連なりによって自分たちの生活が成り立っているってことをふだんの生活で実感できたときってすごく奇妙な気がする。そんなこと滅多に感じられないから、本当にありふれた日常へのものの見方ががらっと変わる気がする。でもそれを映画にしちゃうと、たまらなく陳腐になってしまう。そういうテーマはそれこそ映画じゃありふれている。あとはいかに映像で勝負するかってことになるんだけれど、それがこの「テッセラクト」の場合、セリフにしてしまったんだよね。「見る夢を選べないように、運命も選べない。」とか「一つの因果がもう一つの因果を生む。」なんて、一番、語っちゃいけないセリフだ。ジョナサン・リース・マイヤーズはあんなにむさいカッコしていても格好いい。まあ、それがよいといえばよかった。

 
 後、テレビでdakotaの life in a northern townという曲が流れていて、ふと思ったのだけれど、あの曲は darioGの sunchymeと全く同じだよね?どういうつながりがあるのか全くわからないからちょっと気になった。dakotaって、全く知らなかったけれど、itunesに曲があったので、とりあえずipodに落として聴いてみた。結構声がよいと思う。