松の内

 今年こそせっせと書くつもりだったけれど、何もしないうちに、今日で正月も終わりになってしまった。本当に書くようなことが何もなかった。まあ、正月っていつもとくに何かすることもないけれど、今年はとくにだらだらしていた。1日は近所に高幡不動に初詣にいったけれど、ありえないほど寒かった。2日もいつもなら鎌倉に行くが寒くて断念。3日にようやく鎌倉に初詣。毎年このときにおみくじをひくのだけれど、今年は末吉。あまりいいこと書いていない。去年は大吉だったのに・・・。
 こんなときは、家で映画をみまくるのだけれど、今年はテレビみていたら終わってしまった。古畑任三郎は3日間ともみたし、新撰組もみたし、夜中は「ブロードウェーの100年」を毎日みていた。古畑シリーズはイチローとかうまくてびっくりしたけれど、特に1夜目の藤原竜也の話はよかった。アガサ・クリスティの「カーテン」に匹敵するようなよいストーリーだったと思う。藤原竜也もよかったですね。新撰組大河ドラマのときも大好きだったけれど、今回の話も面白かった。三谷幸喜はやっぱり天才だなあ。キャラクターが善悪で断罪されないところがいい。悲劇的な内容であっても悲惨じゃない。源義経とは大違いだ。
 映画は今のところDVDで一本だけみた。「16歳の合衆国」この映画、すごくよかった。(今年の一本目がこれだったというのは、あたりだと思う。)役者がそろっている。ストーリーがよい。映像がとにかくよい。内容は元彼女の知的障害者の弟を殺害してしまう16歳の少年(ライアン・ゴズリング)なんだけれど、ありきたりの殺害の原因追求の形にとどめずに殺害した少年の両親(ケヴィン・スペイシーレナ・オリンが演じていた。)のエピソード。特にあのケヴィン・スペイシーの役のキャラクターは同姓のフィッツジェラルドを思い出させますね。殺された少年の家族のエピソード(父親をマーティン・ドノヴァンが演じていた。)、そして拘置所内の指導員(ドン・チードル)の心の動きも、本当によく描きこまれていたドラマだった。不満といえば映画の終わり方がちょっと、ああいうオチしかないのかな?それから細かい場面なんだけれど、映画の最初のほうで殺人が発覚する夕方の映像がなんともいえずによかった。このときのレナ・オリンの演技は最近みた映画の中でもとくに印象的。
 本は、新年早々、ジェームズ・エルロイ熱復活。年末にブックオフで「わが母なる暗黒」「ハリウッド・ノクターン」「アメリカン・タブロイド」を文庫本で手に入れたので、しばらくは1950〜60年代のLAの暗黒世界にどっぷりとつかって生活することになりそうだ。
 あと、ここ2日ほど、剣道の練習にいき、今、筋肉痛で動けない。でもいいのだ。明日から箱根の温泉に行くから・・・。今はそれだけが楽しみで生きているようなものだ。