映画「タワーリング・インフェルノ」など

 今日で一応、完全な夏休みは終わりなのだが、なんだか体の調子がよくない。のどが少し痛い(ような気がする)。それに目の周りも痛い。明日から、また剣道やらなきゃならないのになんだかなあ。という訳で昨日、今日は、ほとんど家でおとなしくしていた。アラビアンナイトは3巻をようやく読み終わってやっと4巻目に・・・。それから昨日と今日でDVDを三本見た。
 一本目は「タワーリング・インフェルノポール・ニューマンスティーブ・マックイーンなど(当時としては)豪華キャスト集結のパニック映画である。ハイテックな超高層ビルで起こった火事という割と無理のない設定で、今見ても迫力あるし、キャラクターもはっきりしているので、165分という長い上映時間も気にならずに見れた。まあ強いていえばパニック映画のわりにみんな落ち着いているなってこととか展開にそれほどひねりがないってことなどが少し気になった程度で、パニック映画としてはこれが王道なんだろうなと思う。最近の「宇宙戦争」なんかはパニック映画(かもしれない)だけれど、楽しすぎて笑いなしにみれないもの。
 二本目は「フレンジー」最近みたヒッチコック作品の中でも、ヒッチコックらしい映像が随所に見られる映画だった。殺される女性の恐怖にひきつった顔のクローズアップとか、長まわしで恐怖感を高めていくとり方とか・・・。話はロンドンで起こった切り裂きジャックならぬ連続ネクタイ殺人鬼の話なので少し気持ち悪いところもあるのだけれど、捜査にあたった刑事とその奥さんとの会話のやりとりとかユーモラスな部分もある。イギリスの犯罪小説のセオリーをふんだんに含んでいる内容をヒッチコックが映像化したってことでヒッチコックは立派にイギリス帰還を果たしたって感じがする一作であった。
 三本目は、「靴に恋して」靴屋さんの話だと思い込んで、見始めたらまったく違っていた。5人の女性のそれぞれの人間模様にそれぞれの靴の特徴とか足の特徴とかが微妙にからんでいるといえなくない話。5人の女性の周りの人間のストーリーが少しずつ重なって映画が動いてくいくところやいろいろな形の恋愛がテーマであるところなんかは、「オール・アバウト・マイ・マザー」認知後のスペイン映画って感じだけれど、少しさらりとしずぎているかもしれない。まあ、でも見た後の感じは悪くなかった。