映画 『ザ・インタープリター』

 今日は、一日、家で仕事。昨日というか今日のサッカーの試合の余波で眠くて、仕事の効率は悪いことこの上なかった。結局、昼寝したりして、まだまだ仕事は終わっていないのだけれど、夜は映画『ザ・インタープリター』を観にいった。
 この映画は、国連の通訳(ニコール・キッドマン)がアフリカの大統領の暗殺計画を偶然に聞いてしまい、シークレット・サービス(ショーン・ペン)は彼女を警護しつつも計画について探っているうちに、彼女の意外な過去が明らかになっていくというサスペンス映画。とはいえ、実際は、家族を内戦で失ったニコール・キッドマンや妻を事故で失ったショーン・ペンがいかに運命をのろわずに、復讐を考えずに、現実の生活において再生していくかということが主題の映画である。喪失と再生っていうのは、「ランダム・ハーツ」あたりからの最近のシドニー・ポラックの一つのモチーフのような気がするのだけれど、描き方が弱いせいかいまいち理解されていない。それどころか、いつもサスペンス映画としては、盛り上がりに欠けるように評価されてしまいがちである。私もまあポラックはそう思われても仕方がないなって思うし、映像としても何か斬新なものがあるわけじゃないと思うのだけれど、でもやっぱり追いかけているテーマには妙に共感してしまうのであった。
 それと今回はアフリカの内戦による独裁が作品の背景にあったけれど、ポラック、そしてアフリカっていえば、やっぱりアカデミーをとった『愛と哀しみの果て』。ベリル・マーカムの伝記の映画はいつ観れるんでしょうか?