ファースト・デイ

 今日は、映画のファースト・デイだったので、以下の4本を映画館で観た。

『コーヒー・アンド・シガレッツ』シネセゾン渋谷

コーヒーとタバコにまつわる11のショートストーリーにまとめたオムニバス映画。一つ一つの話は面白いけれど実に他愛ない。けれど11組観た後では、ずいぶん得しちゃったなと思える映画。まず出演者が豪華。思い出せるだけでもロベルト・ベニーニスティーブ・ブシェーミイギー・ポップトム・ウェイツケイト・ブランシェット、テイラー・ミード、メグ・ホワイト、ジャック・ホワイトなどなど。この人たちが全部出ている映画なんてすごすぎる。でもこの映画はとにかく音楽がよかった。ジャズ、ロック、ヒップホップ、クラシックまで、いいなあと思える音楽ばかり使われていた。実は私はコーヒーはあまり飲まないし、タバコは全く吸わないのだけれど、人生の楽しさをじゅうぶんに味わっていないのかもしれない。

真夜中の弥次さん喜多さんシネマライズ
 『東海道中膝栗毛』の現代版といってしまえばそれまでだが、実は全く違う。(しりあがり寿が原作。)なんと弥次さんと喜多さんはホモのカップルで、喜多さんはヤク中の売れない役者。それを何とかしたいがためのお伊勢参りっていうのがすごい。映画は全編にわたって、ベタなギャグ、映像がちりばめられていて、とっても面白かった。(実は、すこーし、疲れたかな?)クドカン映画関係者が、これでもかってくらい結集していたのがすごかった。

『フレンチなしあわせのみつけ方』シネアミューズ

 シャルロット・ゲンズブールイヴァン・アタルが夫婦を演じていた。とっても幸せなはずの夫婦がどこか微妙にすれちがい、お互いの愛情に満足できないっていう定番のフランス映画だった。けれどシャルロット・ゲンズブールがきれいだったし、夫婦ゲンカのシーンはコミカルで面白い。ジョニー・デップが格好いい。一番気に入ったのは、音楽。これでもかってくらいRADIOHEADの曲が流れたので、いいと思わざるを得ない。個人的にはParanoid Androidのピアノバージョンがとってもきれいで気に入った。どこかに楽譜、ないかな?

『ベルリン、僕らの革命』ル・シネマ

 久々のドイツ映画。「グッバイ・レーニン」のダニエル・ブリュールが出演している。ベルリンで豪邸に不法侵入しては、家の中のものをアナーキーに動かして贅沢な生活に反省をうながす「エデュケイター」と名乗っていた若者たちが、家主に現場を目撃されたことによって家主を誘拐して逃亡するというストーリー。革命の理想を説く若者のセリフ、昔は革命を目指していたけれど今は社会的成功を収めている家主のセリフ、それぞれの立場はわりとありきたりかもしれない。それにおきまりの若者同士の三角関係が入ってきて、最後は本当にドイツ映画!って感じで終わる。面白いけれど、最近のドイツ映画の域は出ない。
 ただ映画の中で彼らが逃亡したのがチロルだったので、忌まわしくも懐かしい風景が映画の中で広がって、動悸が・・・。


 後、映画を観ている合間にディックの『高い城の男』を読み終えた。すごく面白かった。