映画 『イレイザーヘッド』

 デヴィッド・リンチの長編デビュー作『イレイザーヘッド』をDVDで観た。ストーリーは、消しゴム頭の妙な男が恋人から妊娠したことを教えられ、結婚したものの、生まれてきたのは変な生物で、恋人も家から出て行ってしまい、その変な生き物を男は世話するというストーリーともいえないようなストーリー。モノクロ映画で、観ていると、わかりづらいと思っていた「マルホランド・ドライブ」も「ロストハイウェイ」も超娯楽作品に見えてくるくらいだった。というわけで、話としては、あんまり面白くないけれど、悪夢みたいな映像には妙に惹かれた。映画の中のアイテムが後のリンチ作品におなじみのものが多かったのも気に入った。映画を気楽に観ることなかれ。映画を観るってことはとても危険なことなのかもしれない。