柴田元幸編訳 『夜の姉妹団』

 
 今日、『夜の姉妹団』を読み終えた。この本は、アメリカ文学の翻訳では超有名な柴田元幸による現代の英米小説の短編集。スティーブン・ミルハウザーの短編(表題作の『夜の姉妹団』)が読みたくて手に入れた。ミルハウザーはとにかく何でも好き。「アウグスト・エッシェンブルク」「J.フランクリン・ペインの小さな王国」みたいな幻想的な小さな世界を構築していくような中編が特に好きだけれど、この「夜の姉妹団」みたいに少女の一瞬でうつろっていくような時間が描かれてる短編もよいと思う。(「太陽に抗議する」とか「橇滑りパーティー」なんかが似たような感触の短編かな?)
 他にもミハイル・ヨッセルの『境界線の向こう側』、スチュアート・ダイベックの『僕たちはしなかった』、レベッカ・ゴールドスタインの『シャボン玉の幾何学と叶わぬ恋』など短編集としてはよみごたえのあるものばかりだった。面白いからあっという間に読み終わってしまったのだけれど、もう続きがないかと思うとがっかりだった。

 今日は、昼間はブラバンの演奏会。夜は、飲み会。なんか、別れのシーズンで気分が落ちはじめた。イラン戦が終了直後に帰宅。結果を知って、ますます落ちた。