映画 『ロング・エンゲージメント』

 
 今日はレディース・デイだったので、南大沢の映画館へ『ロングエンゲージメント』を観にいった。(ここまで連日、映画を観にいくのも、最近では珍しいことである。)『アメリ』の監督のジャン・ピエール・ジュネと主演オドレイ・トトゥということで、楽しみにしていったけど、実際、面白かった。話の内容は、オドレイ・トトゥ演じるマチルダという女性が、第一次世界大戦で故意に怪我して戦場から離れようとした罪に問われて処刑された婚約者(ギャスパー・ウリエル、ちょっとジョシュ・ハーネットに似ているか?)の生存を信じて探し続けるというもの。今回はアメリとちがって戦場シーンが多いし(しかも結構グロいし)、印象的なテーマ音楽ない(オペラとかがよく使われていたかな?)ので、アメリを期待しているとダメかも。けれど、恋人の生存を信じて直感だけを頼りに突き進んでいくとことか、ささやかな謎を解いていくところ、セピア色の強い映像なんかは、おなじみのテーマだったような気がする。ジョディー・フォスターが映画出ているのを観たのは久しぶりだった。

 今日はそれ以外では、家でDVDで『アトミック・カフェ』と『キッチン・ストーリー』を観た。「アトミック・カフェ」は冷戦時代のアメリカの核に関する映像を集めたドキュメンタリー映画第二次世界大戦後の、核による平和とアメリカの繁栄が表裏一体なんだってことがわかるようなとても面白い映画。あの時代の核や共産主義に対する言説は、後に例えば『スターシップ・トゥルーパーズ』などでさんざん風刺されているし、ドキュメンタリー映画としても『華氏911』などでおなじみの構図だと思った。
 一方、「キッチン・ストーリー」はスウェーデン映画。1950年代の初期に独身男性が台所をいかに使うかという実験があって、その観察者と被験者との男同士の友情物語がテーマ。控えめにコミカル。静かな佳作って感じの映画だった。