映画 『オペラ座の怪人』

 
 今日は、必要があって、昼間はパウンドケーキづくりをした。元々、お菓子作りを頻繁にするほうじゃないので、手順を結構忘れていた。自分では、パウンドケーキなら、いつも年末に大量に作っているので簡単につくれるとタカをくくっていたけれど、去年の年末にやらなかっただけで、この始末である。まあ、でも夕方までには、一応、完了。
 
 夜は、近所の南大沢のTOHO CINEMASで『オペラ座の怪人』をみた。映像がすごい凝っているとか、前評判が高いし、友人もぜひ観にいきたいといっていたので、期待していたのだが・・・・。いやあ、まあよかったです・・・。舞台の「― 怪人」はみていないので、映画のほうががどれだけ優れているのかとかよくわからないけれど、ジョエル・シューマッカー作品らしいド派手さで、映画館で観られてよかったかな。
 ただ最後までキッチュな感じがぬぐえない映画ではあった。キッチュが悪いわけじゃないけれど(同じミュージカル映画の『シカゴ』なんかは、よい意味キッチュだったと思う。)、この映画で過剰に演出されたオペラちっくな感じが、安っぽくて非常に鼻についた。格調高さとかクラシカルな魅力とか追求していなければ、もっと楽しくみられたかもしれない。ストーリーはところどころ意味不明なところがあり、ラヴストーリーとしてはかなり謎が多い。(これは原作のガストン・ルルーのせいなのか?昔、『黄色い部屋の秘密』という密室殺人の古典と噂名高いが、その実、違反すれすれのトリックの本を読んだことがある。)
 ただ映画の本筋から離れると、19世紀のゴシック・ロマン・ブームってやっぱりみるべきものがあったのかもしれないなと思った。あとオペラ座っていう舞台装置が面白い。先日観た『パリ・ルーブル美術館の秘密』っていうドキュメンタリー映画(これは、とっても面白かった。)を思い出した。

 追記:映画の本筋から離れるといっても「1870年って普仏戦争あったし、1871年にはパリ・コミューンあったから、映画の中みたいな生活できなかったと思う。」とかコメントすると、周りの人間から確実に嫌われる。