ウンベルト・エーコ  『フーコーの振り子』

 ここ半月ばかりどっぷりと浸かっていたウンベルト・エーコの『フーコーの振り子』をやっと読み終えた。テンプル騎士団、薔薇十字団、サンジェルマン伯爵カリオストロなど世界史の中の胡散臭いアイテム大集合って感じが面白かったのだけれど、それ以上にそういう謎に群がる人々の解釈が謎を解くどころかますます謎を謎めいたものにしていくというこの本の構造が面白かった。最近はやっている歴史の謎にいどむようなミステリーとか、中世がかった用語がやたらと意味ありげにちりばめてあるファンタジーとかとは、あきらかに似て非なる世界で、やはりバックグラウンドがしっかりしている本は違うよなと思った。加えてそれがイタリア人の巧みな会話文にのってすすんでいくので読みやすい。(とか言って時間かかったけど。)


 今日は、例のビデオショップの在庫一掃セールの最終日で、レンタルビデオを一本300円で売りに出していたので、以下のビデオとCDを買った。

ビデオ トリコロール『青の愛』『白の愛』『赤の愛』
   (3本とも買えたのはラッキーだった。)
    『逢いたくてヴェニス
    (ずい分前にみたのだけれど、「ストーリーは面白い。けどラストがご都合主義になる」というところが、ごくごく普通のドイツ映画だったような・・・。)
    『アナザー・カントリー』
   (ホモセクシャルを扱った映画の中では傑作だと思う。この映画音楽は耳に残った。サントラはないのかな?)

CD RADIOHEAD  there there (ミニアルバム)