今さらながら 映画 『第三の男』

 今日もまたというべきか衛星放送で『第三の男』をやっていたので、途中からだったのだけれど観てしまった。この映画は本当に何度観たかわからないほど観たけれど、なぜか飽きない。今日も次のシーンがわかるのだけれど、やっぱり興奮した。ストーリーばっちり、ほろ苦い恋愛映画としてもスリリングなサスペンスとしても上質。ユーモアあるし、キャラクターもはっきりしていて人間ドラマとしても秀逸。娯楽映画なのに時代背景もていねいに描かれているし、戦後すぐのウィーンなので観光ドラマっぽくないのだけれど、ウィーンの名所がどっさり出てくる。映像もすごくて、映画音楽もよろしい。これだけ何もかもそろっている映画って珍しいのでないかとまあ、今さらながらの名画評なのであった。