映画 『 2/デュオ 』

 今日は、ビデオで『2/デュオ』を観た。諏訪敦彦監督で西島秀俊と柳愛里(柳美里の妹)主演。もともと西島秀俊が好きで、最近は立て続けに映画を観ている。(『ニンゲン合格』『世界の終わりという名の雑貨店』『すべては夜から生まれる』など)それに青山真治の作品でプロデュースしている仙頭武則が製作なのでちょっと興味をもったのだ。
 映画は売れない役者でほとんどヒモになってしまった男とブティックに勤めている女性の同棲生活。ほとんど即興でセリフのやりとりをした作品らしいけれど、一番いいたいことがいえない、一番聞きたいことが聞けない男女間のもどかしさみたいなものが(まあそういうのって恋愛のセオリー通りだと思いながらも)出ていてよかったと思う。そういう言葉にできない気持ちが鬱屈や狂気を呼んでいくような感じは確かにわからなくもない。ただそれなのに映画の途中で役者へのドキュメンタりータッチのインタビューが入るんだよね。これはあんまり好きになれなかった。映像的にももっとなんかあったらよいなと思った。

 あと、今日は衛星放送で『アポロ13』をやっていたので、ついつい観てしまった。何度もみた映画なので、じっくりというわけではなかったが、やっぱり面白かった。特に最初はアポロ13に乗る予定ではなかったけれど、直前に繰上げ合格みたいな感じで乗り込んだケヴィン・ベーコンは格好いいと思った。ケヴィン・ベーコンっていうと『フットルース』は、結構好きな映画ではあったけれど、あんまり格好いいなと思ったことなかった。でも『アポロ13』では、断然格好いいんだよなあ。再確認。それとこの映画はやはりアポロ13の乗組員たちより、事故が起こったあとに必死に地球に宇宙船を帰還させようとするNASAの管制チームのおじさんたちが妙に格好いい。もちろん管制官たちのボスであるエド・ハリスもいいのだけれど、それ以外の人たちも元祖「プロジェクトX」っていう感じだった。

 U・エーコフーコーの振り子』(上)をやっと読み終わった。一週間以上、読んでいたなんてちょっとショックだ。