映画「帰郷」など

今日はとりあえず、家の掃除をする。久しぶりに布団も干せて良かった。午後は多摩センターにできた岩盤浴にでも行こうかなとも思ったのだが、金曜日のオープン日に行ったばかりなので、我慢することにした。じゃ、何かDVDでも観ようかとも思ったのだが、最近、例の「亀は意外と速く泳ぐ」にツボッて、DVDつけるとなぜかそればかり観てしまう。今日は、特典映像を全てチェックした。大体、今まではDVDの特典映像ってあんまり観たことなかったのだけれど面白いね。特に、三木聡監督の解説が楽しかった。
とはいえ、ほかに何にも観てないわけではなくて・・・・。一応、二本ほどDVD観てます。「メゾン・ド・ヒミコ」と「帰郷」。
メゾン・ド・ヒミコ」はゲイの老人ホームの話です。ヒミコ(田中泯)は不治の病にかかっていて、その恋人(オダギリ・ジョー)がヒミコが昔に捨てた娘(柴崎コウ)をお手伝いとして呼び寄せる。娘は当然自分と死んだ母親を捨てたヒミコを恨んでいるし、メゾン・ド・ヒミコに住んでいるゲイにも心を許さないのだが・・・っていうストーリー。正直いってちょっと長すぎ。一つ一つのエピソードは結構いいのだけれど、全体としての印象は薄い。ただヒミコ役の田中泯のたたずまいがすごくよくて、特に最後のほうで柴崎コウに一言いうセリフがとってもいい響きだった。
もう一本の「帰郷」は、西島秀俊主演の作品。去年、新百合ヶ丘の映画祭で見逃してからDVD探していたんだけれどやっと観ることができました。ストーリーは母親(吉行和子)が急に再婚することになって、東京で暮らす息子(西島秀俊)は帰郷する。久しぶりに帰った故郷に昔付き合っていた女性(片岡礼子)が女の子を連れて戻ってきていた。その女性は女の子は男の子供であることを匂わせて、翌日、失踪してしまう。男は女の子を連れて、女の行方を探すというもの。にわか親子の話はいろいろあるけれど、この作品は特にぎこちない様子がつくりすぎない感じで出ていてとてもいい。子役の女の子の表情がとにかくよい。それとシングルマザーの片岡礼子の疲れた感じの演技が非常にいいし、それを同じように女手一つで息子を育て上げた吉行和子の演技がうまくバックアップしている。短いけれど、ストレートにストンと入ってくる作品だった。