北京故宮博物院展

9月から火曜日の午後が暇になったので、この機会に都内の美術館と博物館を中心にみてまわることにした。ただぶらぶらと思いつくままに過ごしてもいいのだが、もう少し企画っぽくしたいと思い、火曜日を「教養デー」と名づけて行動することにした。まあ「教養デー」とか言ってもね、ただ単にワクワクしたいだけだったりする。でも一応、この日だけは、どんなに暇でも映画館に行って時間を過ごすことだけはすまいと決意した。
実はこの企画、先週から実行していて、先週は江戸東京博物館の「始皇帝と彩色兵馬俑展」見にいった。展示品がそれほど多くなくて、スケールとしては宣伝の割には「?」の部分もあるけれど、水禽坑の銅製の鶴や白鳥なんかみるとね、やっぱ墓の中に池まで造ってたのかってちょっと愉快な気分になれた。それに展示メインの彩色兵馬俑もやはり色が残っているというのがグッとくるし、兵馬俑の靴の裏の文様なんかまでしっかり手抜きせずにつくってあるのには職人の意地を感じた。それに平日昼間の両国っていうのは本当、相撲色満載なんだな。そういうのも結構楽しかった。
せっかく好スタートを切った企画だが、しかし今週は二週目にして挫折の危機が・・・というのも、今週は18日が休日だったんで、都内の博物館や美術館は軒並み火曜日が休館になったのである。だが、デパートの展示は休館日とは無縁であることに気づき、日本橋高島屋でやっている北京故宮博物院展に行くことにした。西太后と溥儀を中心とした企画展っていうんで、正直あんまり期待しないで行ったのだけれど、いやいや結構面白かったです。こおろぎの箱とか虫かごとか、メガネ、自転車なんてみると映画「ラストエンペラー」を思い出しちゃいますね。(残念ながら自転車は溥儀のじゃなくて婉容のでしたが、自転車にのっている婉容の写真はなんか良かった。)西太后の持ち物はすごい。本当に真珠飲んでたんだー。それにいっつも思うんだけれど宝冠の飾りのカワセミの羽って本当にカワセミの羽使っているんだよね?一体、どれだけカワセミの羽をむしったんだ?日本の玉虫厨子と並んで、いつも悩む。それにしても中国の王朝の規模ってやっぱ期待を裏切らないなあ。楽しかった。

ああ、でも火曜日は「結婚できない男」の最終回があり、しかもあの「サラリーマン・ネオ」も終わっちゃって、気が抜けちゃった。今シーズンは、この二本に加えて、視聴率は大変低調であったらしい「下北サンデーズ」(はやばや最終回を迎えてしまったが)を見ていて、久々、ドラマで楽しめていただけに残念だ。