るきさん

 本当に久々に日記を書きます。思えば3月から今日まで怒涛の日々でした。職場をかわることになり、離任と新しい職場への移動。というだけでも結構毎日忙しいのに、3月の終わりに引越しして、一人暮らしをはじめて、なかなか新居は片付かない。インターネットだって今日やっと接続することができた!っていう感じでもう何をどうしていいものかどうか?今も正直いって何をどう書いたらいいかもわからないです。本当に記録しておくべきことは、3月の忙しかったあの日々のことだったとも思うし、私は今とある事情で、自分のことを当分許せない気分だし、自己嫌悪いっぱいの生活です。本当に、私ってバカだ!
 
 まあそんなこんなで3月中はほとんど映画もみていないし、本も読んでいないし、CDだって買っていない。こういうのも私としては結構恐るべき生活で、こういう自分は馬鹿すぎると思う。そんな中でわずかにふれたものといえば、
観た映画:ナルニア国物語ジャーヘッド、好きだ、アメリカ・かぞくのいる風景など。
そして今日、新宿でジョニー・デップ主演の「リバティーン」をみた。スキャンダラスな生き方をした実在の詩人が主人公の文芸映画で、史実に基づいた歴史映画としてもなかなか面白いです。ただし、ジョニー・デップのエキセントリックな演技は今回ちょっと鼻についたかも。サマンサ・モートンの演技もいわれているほどにはいいとは思わなかったな。でもジョニー・デップの奥さん役のロザムンド・パイクはきれいですね。「プライドと偏見」の時もいいと思ったけれど、とにかくいい。「リバティーン」は「プライドと偏見」とダブっているキャストが多かった。あとフランセスカ・アニスを久々みかけました。ブラボー!
読んだ本:本こそ3月中、ほとんど読まなくて思考停止状態だった(誇張じゃなくて)のだけれど、一人暮らしするようになったら結構読書時間ができて、リディア・デヴィスの『ほとんど記憶のない女』がまずすごくよかった。物語ともつかずエッセイともつかない不思議なたたずまいの本だった。言葉が面白く、味わい深くて、気づくとボーっと自分の思考が宙に浮かんでいるような気分になれる不思議な本だった。あとがきでリディア・デヴィスってポール・オースターの最初の奥さんだった人だってことがわかって、ちょっとゴシップつながりだと思ったのだけれど、オースターの『トゥルー・ストーリーズ』を読んだ。これはオースターの苦労時代の実話を集めたものなんだけれど、エッセイというよりオースターの書く物語にあまりに雰囲気が似ているので嬉しい一冊だった。
聴いたCD:MANSUNのCDが欲しくなって急に手に入れた。ATTACK OF THE GREY LANTERN。このCD、手に取るとCDケースが鳴るというか手にビリッとくるというかなんか変なんだけれど、そういうしかけがあるCDなの?今聴くとちょっとどころでなく懐かしい。でもWIDE OPEN SPACEなんかは今でもすごく新しく感じる・・・。

 話は全く変わるけれど、このブログを読んでくれている友人にいっつも映画とかの話ばっかだから、もっと生活話書きなよっていわれます。だから生活が変わったのをいい機会にして少し「赤裸々に私生活を語る」っていうスタイルに変えようかなと思ったけれど、やっぱり書いてみるとそうもいかないみたいです。(いやちょっとはがんばったけど・・・。)
 今はとにかく一人暮らしをがんばっているっていう状態なんだけれど、案外、大きなミスなく暮らしています。正確にいうと一人暮らしするのはじめてじゃないからかなと思ってたんだけれど、それ以上に、何か今の私の生活、妙に既視感あるんだよね。それでずっとこのディジャヴュな感じは何なんだ?って思っていたのだけれど、やっと今日気づきました。高野文子のマンガ『るきさん』にそっくりなのです。今日、風呂でぼんやりしていたら本当極楽気分になってきて、「これ、すき」って思ったとたん、『るきさん』に全くおなじ絵があったことを思い出しました。そんな訳でるきさんロールモデルにしてこのどうにもならない自己嫌悪の嵐の生活を食い止めたいと思っています。