映画「8月のクリスマス」

 今日、銀座のシネスイッチ銀座へ「8月のクリスマス」を観にいきました。主演の山崎まさよしはもうすぐ死ぬ運命にある写真屋さんなのですが、運命を受け入れて、死ぬまで淡々と生きていこうとしています。ところがある日、関めぐみ扮する小学校の臨時教師に出会ってから、少しずつ気持ちに変化が起こって・・・というストーリー。
 落ち着いた能登の街の風景とストーリーとがマッチしていて静かな感じがよかったです。山崎まさよしの生活みていて、自分は死ぬってわかったらどんな生活をしていくのかなあ、案外、主人公みたいに割と普通に生活が流れていくんだろうなあなんてことを考えさせられました。関めぐみに対しても思いを打ち明けたいけれど、自分が死ぬことを考えるとそれはできないっていう主人公の気持ちに素直に共感できます。みていて切ない気持ちになりました。
 ただ最後までヒロイン役の関めぐみは「?」でした。そこらへんが原因なのか、ちょっと映画には入り込めなかった。元々、「難病もの」というか、「死を見つめて」みたいなテーマの作品が大嫌いなんです。そういうものでしか人間が命の尊厳とか感じられないのだとしたら、人間って何てエゴイスティックな存在なのだろうと嫌になります。(あくまでもこれは作品のテーマとしての話です。)
 「放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。」(BY 村上春樹
 まあ、そんなことを偉そうに書いた私ですが、この映画の最後で少し泣きました。

 家に帰ってきて、マイケル・ウィンターボトムの「9ソングズ」をDVDで観た。なんという話なんだ、これは?ライブデートの合間にセックスしているカップルの話でした。(セックスの合間にライブデートしているカップルかな?)まあライブシーンは本物なんで面白かったです。「24アワー・パーティー・ピープル」の監督ならではのチョイスといおうか、フランツ・フェルディナンドのライブシーンみて、やっぱりいいなあと思った。(最近、少し熱が冷めてしまっていたので。)いろいろ問題になっている過激なセックスシーンに関しては、非常にプライベートな感じがよかったといえばよかったとも思うし、そこまで見せてくれなくてもって思わなくもない。ただヒロイン役の女優さんが個性的できれいなんで、それだけは良かったかも。

 後、出かける前にJonathan FireEaterのWolf Songs for Lambsが届いた。早速、ipodに落として一日中聴いてみたんだけれど、STATION COFFEEはやっぱり気に入った。オルガンの入り方がよくて何度も聴いてしまった。同じアルバムの中のTHIS IS MY ROOMは、STATION COFFEEとほとんど同じに聴こえるんだけれど、そういうのは私だけかな?THE WALKMENも聴いてみようかな。