映画 『存在の耐えられない軽さ』

 
 今日は家で映画『存在の耐えられない軽さ』をDVDで観た。上映時間の長さとプラハの春がテーマということで「何か重そうだなあ」と今まで敬遠していたのだけれど、観てみたらとてもよかった。プレイボーイの医師(ダニエル・デイ・ルイス、若いなあ。)と彼をめぐる二人の女性(レナ・オリンジュリエット・ビノシュジュリエット・ビノシュはずいぶんかわいらしかった。)の物語。それにプラハの春ソ連の侵攻による運動の挫折が絡んでくる。政治的な挫折が声高に叫ばれることはない(シーンとしては、ニュース映像なんかも多用されているけれど・・・。)が、それは映画の中でずっと静かに不気味な通奏低音を奏でてる。そしてその上に3人の男女の緊張に満ちた関係が描かれていく。そういう絶妙な音楽みたいなバランスがたまらない映画だった。上映時間の長さが気にならずに最後まで観られた。でももしもっと短い上映時間であったら、もっと緊迫感のある映画になったかもしれない。

 あと、今日は、録画したままになっていたフジの月9「不機嫌なジーン」の最終回をみた。内野聖陽めあてでみていた今シーズンの月9だったが、途中からは竹内結子のオタクぶりにも好感もてた。まあ最終回は順当な終わり方だったろう。

 最近、気に入っているアルバムは、DOVESのSOME CITIES。あんまりアコースティックなバンドは聞かないのだけれど、DOVESの音楽は美しくて、しかもパワーがある。いいなって思う。特にLOST SOULSは気に入りのアルバムなのだけれど、今回のアルバムもよい。これ以上いったらベタッとしてよくないってところの一歩手前で踏みとどまれるバンドってそうそうないよなあ。