冷蔵庫が壊れた

仕事から帰ってきて、夕飯を作ろうとして冷蔵庫を開けたら、生暖かい。冷凍庫を開けてみると、温風ヒーターみたいになっている。なんと冷蔵庫が壊れてしまってた。実家から持ってきた冷蔵庫だったから10年以上たっていたけど、こんなのあり?いつもなら冷蔵庫にはその日に食べる最低限の食べ物しかいれておかないのだけれど、今日に限って家族がご飯を食べに来ることになっていて、昨日わりと食材を買い込んでいたのである。それからが大変だった。冷蔵庫、冷凍庫の中身を全部出して、腐ってしまったものを大量に捨てて、生き残った食材を片っ端から料理した。目に付いた食材から思いつきで料理していったので、テーブルに乗り切らないほどの料理が滅茶苦茶な順番で並ぶことになった。こちらの気分だけは料理の鉄人だったが、食べさせられた家族にとってはほとんど「デリカテッセン」?
 
最近、授業に関する政治関係の本ばかり読んでいたが、それ以外で読んだのはごくわずか。新井潤美「不機嫌なメリー・ポピンズ」(平凡社新書)、伊村元道「英国パブリック・スクール物語」(丸善ライブラリー)、南條竹則ドリトル先生の英国」(文春新書)の3冊。奇しくもイギリス関係の本ばかりだが、この3冊の中では特に「不機嫌なメリー・ポピンズ」は面白かった。副題がイギリス小説と映画から読む「階級」というもので、内容はその副題通りにイギリスの文学作品とその映画作品の中にみられる微妙な階級意識の解説なのだが、やはりイギリスに長く住んだ著者の視点による解説が興味深かった。特に「ブリジット・ジョーンズの日記」の中のロウアー・ミドルとアッパー・ミドルを分ける言葉の違いなんて、ふーん、そういう意味だったのねと納得できた。実は文学作品をカルチュラル・スタディーの手法で読み解いていくのは、学問的手法としては疑問を感じることもあるのだが、でもやはり個人的にはそういうのが大好きなので、もっともっと色々な作品がのっていたら良かったのにと思った。

最近家で観た映画は、「エリザベスタウン」「さよならみどりちゃん」「NANA」の三本。三本とも特に衝撃的な作品ではなかったし、作品全体としてはつめが甘いかななんて思われるとこがあったような気がするけれど、それぞれなかなかよい作品だったと思う。特に「さよならみどりちゃん」は独特なノリがあって面白かった。息が詰まるような片思いのストーリーなのに、ところどころ力の抜けた感じにホッとさせられた。大体、あれだけのダメ男で許せるのって西島秀俊くらいしかいないよね。