映画「スパニッシュ・アパートメント」

今日は前々から観てみたいなと思っていた映画「スパニッシュ・アパートメント」家で観た。ストーリーは、フランス人の男性がエラスムス奨学金を得て、スペインのバルセロナへ一年間留学することになる。その一年間の留学生活をいかに送ったかというもの。主人公はたった一年の留学なのに(しかもピレネー山脈をひとまたぎしただけなのに。)、あらゆるトラブルに見舞われる。部屋が見つからないとか、スペイン語がわからないとか、やっと見つけたルームシェアリングのアパートには8人の男女で住んでいて、しかも国籍はバラバラ、主にEU諸国からの留学生なんだけれど、みんな言語からお国の気質まで違うので共同生活はトラブル続き。さらにそれぞれが抱える個人的事情が問題を続発させていく。こんな留学生活で主人公は何を得たのかっていうような話。
私にとっては、この映画の面白さは、とにかくヨーロッパの留学生活がすごくリアルにまとめられていることに尽きた。この映画で起こったことは、ほとんどが過去の自分の留学生活で体験したこと、あるいは見聞きしたことばかりであった。普通、この手の映画って自分の体験とはずれているなあって感じるもののような気がするんだけれど、この映画にはそういう違和感がなくて、かなり感情移入できてしまった。
また、映画の舞台になっている頃にヨーロッパにいたのでなおさらだ。エラスムスの学生とかあんな感じだったし、大学ってあんな感じだったし、ヨーロッパ各地の留学生はあんな感じだったし、ルームシェアリングの生活はあんな感じだった。あまりに雰囲気をよくつかんでいるので、懐かしいというよりは当時の徒労感までよみがえってきてしまった。でも映画の中のディスコでダフトパンクがかかっていたのは、本当に「懐かしいよー」と思ったなあ。

今日はそのほかにも、もう一本、「ビヨンド・THE・シー」を観た。ケヴィン・スペイシー監督・主演のボブ・ダーリンの伝記っぽい映画。ボブ・ダーリンって全く知らなかったけれど、曲を聴いたら結構聞いたことあったのでびっくりした。やはりグレタ・スカッキのかわりように驚いてしまった。事前に教えてもらってなかったらわからなかったと思う。